真実は小説よりも奇なり
まさにこの言葉が合う本はこの本しかないでしょう。
英国の詩人、バイロンの言葉ですが、自分たちの日々やりとりしている内容が、
政府によって、いつでも閲覧可能な状態に今日もあるという状況は、小説「1984年」に登場する盗聴システム「ビッグブラザー」がそのまま現実になってしまったとしか言いようがありません。
ただ、仕組みとしては、インターネットを世界中つながっているので、盗聴をするのは難しくないと思いますが、全情報の中から、恣意的に情報を取り上げられてしまえば、たとえ冗談を言い合っているだけの文章も、仲間内の暗号だなどと言われてしまえば、誰でも犯罪者に仕立てあげられる状況は、まさに冗談としか思えない世界になってしまったのだと改めて感じます。